2018年05月10日

第41回藤森栄一賞の選考結果について(報告)

 20151219日(土)午前1030分より、第41回藤森栄一賞選考委員会が諏訪市文化センターにおいて開催された。本選考委員会は、12名の選考委員のうち、笹沢浩委員長をはじめ6名の選考委員の出席を得て開催され、慎重な審査の結果、第41回藤森栄一賞の受賞者を清水真一に決定した。いか、選考結果について報告する。

 

<第41回藤森栄一賞の選考結果>

41回藤森栄一賞選考委員会は、20151219日(土)、諏訪市内で開催された。全国推薦委員から推薦された個人10名・団体1件の計11件を受賞候補として慎重な審査と意見交換を行った結果、全会一致で清水真一氏を第41回藤森栄一賞受賞者として決定した。

 清水氏は68歳。同志社大学文学部を卒業され、奈良県立橿原考古学研究所嘱託などを経て鳥取県教育委員会、奈良県桜井市教育委員会に平成17年3月まで勤務された。現在は八幡浜市市誌編纂会編集委員長を務めている。

 日本海側初の彩色古墳壁画の発見となった鳥取県鳥取市梶山古墳、「砂丘の下の神殿都市」弥生時代から中世の鳥取県湯梨浜町の長瀬高浜遺跡、聖徳太子ゆかりの奈良県桜井市の上之宮遺跡の調査などで重要な成果を挙げる一方、古代学研究会の主要メンバーとしてシンポジウム「高松塚古墳壁画発見25年」の企画運営に携わった。退職後は郷里の八幡浜市に戻り「西四国考古学研究所」を創設し、会誌『西四国』を発刊して地域の研究者の発表の場を提供し、みずからも論考を発表している。

長瀬高浜遺跡の調査では、月刊『長瀬高浜だより』を発行し、スタッフの知識向上をはかるとともに発掘情報の共有をするなどの工夫で長期間の大規模調査を遂行し、大きな成果を得ることができた。

 35年におよぶ研究および複数の自治体での活動実績は、各地の自治体で活躍する行政考古学研究者の模範となるばかりでなく、後進の育成にも大きな影響を与え、地域研究と次世代の研究者を育てた藤森栄一を記念する本賞に相応しいものであると評価し、ここに清水真一氏を第41回藤森栄一賞の受賞者として決定するものである。

 

2015年12月19日

 

藤森栄一賞選考委員会

委員長 笹 沢  浩
posted by 長野県考古学会事務局 at 19:27| 藤森栄一賞